コーチングと「きく力」

コーチングとは

「きく」はビジネスの本質

コーチングとは、相手のやる気を、内側から引き出す手法です。昭和を生き抜いた上司が、令和の時代の若手を育成する。あまりに生きてきた時代が違いすぎて、マネジメントをどうしたらいいのか?と思っている人は多いのではないでしょうか?
今回は、コーチングとは何か?メリットやデメリット、導入方法について考えていこうと思います。

 

コンテンツ/目次

1. 【基本】 コーチングとは

2. 【メリット】 どんなメリットがあるのか?

3.【マネジメント】 にはコーチングが必要な時代に

4.【何から】 始めたらいいのか?

【まとめ】 時代の変化に合わせて

 

 

1.コーチングとは?

コーチングとは、相手のやる気を、内側から引き出す手法です。
内側から」引き出すのがポイントです
𠮟咤激励する方法は、相手を外側から動かそうとするマネジメントです。

反対に、質問によって、相手をやる気にさせる事、内側から、人を動かす事もできます。

日本は長らく、昭和型の軍隊式のマネジメントをしてきました。

しかし、現在、令和の若者は、軍隊式のマネジメントを嫌う傾向にあります。

昭和型のマネージャーと、令和の若者で意識が違いすぎる...

というのが、組織での隠れた問題になっているのではないでしょうか?

アメリカの業績の良い会社では、マネジメントの一環として、「コーチング」が取り入れられています。

ストイックで冷たい... すぐに解雇をする...
と思われがちなアメリカの方が、実は日本よりもマネジメントの研究やコーチングが進み、現場でも実践されています。

ビジネスも家庭も、全ては人間関係で出来ています

よい会社は、従業員の仲がよい傾向にあります。転職の原因も、実は「人間関係」が一番多かったりします^^;

人事の方は、よくよくご存知かとおもいます。

人は論理的に考えて、感情で物事を決めている

と言われています。

わかっているけれど、つい甘いものを買ってしまうのが、人間です^^

わたしも、「自分へのご褒美」は大好きです(笑

人は感情に左右される「生き物」。それが、人間のすばらしさとも言えます。

 

マネジメントは、モチベーションに左右されず、人を動かすことが大事と言われています。

しかし

人が感情でもの事を決めている以上、ビジネスで成功するには、人の感情を動かす事が、とても大事になります

 

コーチングとは

自発性が、なぜ大事なのか?

人を動かすにはどうしたらいいでしょうか?

デールカネギーの名著「ひとを動かす」を読むと、以下のような事が書いてあります。

 

人を動かすには、相手の言い分を熱心に聞かなければならない。

人は、相手から言われたことを否定し、自ら決めた事を選ぶ

 

自分の立場を押し付けるのではなく、相手に気付かせる事

が大事なようです

人に動いてもらうには、相手に気付きをあたえて、相手の口から「答え」を導くことが大事です。

無理やり動かしても、長続きしないようです^^;

自分で思いついた答えには、「行動」がともなうと言われています。

人から言われた事は、なぜか、「やる気がおきないなぁ」となってしまいます。

マネジメントの最終目標は、自発的な人を育てる。という事です。

だからこそ、強制しないで動いてもらう事が重要になります。

 

無理なく、相手を「良い方向に導く」ことができるのが、コーチングと呼ばれる手法です。

しかし、コーチングは頭でわかっていても、実際にはできない^^; というお言葉を、よくいただきます。

 

 

自分が今まで、話を聞いてもらった事がないので、つい「ティーチング」(教える)をしたくなってしまうからです。
人を育てるには、まず「聞くこと」が大事になります。
さらに「聴く」ことがだいじです。

普通に生きていたら、つい、教えてしまいます。
部下に考える時間を「与える」。
自ら答えを出させて「あげる」。
引き出して「あげる」

コーチングとは、「あたえる」行為とも言えます。

理屈をしり、日常で実践しながら、マネジメントスキルを向上させる事が重要ですね^^

 

ポイント

・教えるから与えるに変える

・相手の話をきく

・強制しないで導く

 

 

2.どんなメリットがあるのか?

 

雰囲気が大事な時代に

コーチングを学ぶと、まず職場のコミュニケーションが増えます。

自然と会話がしやすい雰囲気になります。

いまの時代「雰囲気」というのは、とても大事です。

 

出生率が下がり、若者が減っている時代です。雰囲気の悪い会社に、優秀な社員が集まる事はありません

色々な会社を見てきましたが、雰囲気の悪い会社ほど、生産性が悪い傾向にあります...

逆に、雰囲気のよい会社、必然的に、若者に選ばれる傾向にあり、なぜか、生産性も高い傾向にあります^^

 

若者の意識は、「自己実現」「自分にとってよい環境」の良さを重視するようになっています。就職が難しく、転職する人が少なかった時代は、「お金」「労働条件」が大事だったと思います。

しかし今は、「雰囲気」という、目に見えないソフトを大事にするようになっています。

 

ある投資家は、会社に投資をする場合、まずトイレと社内の雰囲気を見て、感じ取ると言います。

雰囲気のよい会社は、業績がよいものです。

 

無理やり動かす時代はもう終わっています、これからは、自ら動く人を作れる会社が、生き残っていきます。

 

機械にできない事、人にしかできない事、それが、コミュニケーションです。

コミュニケーションを円滑にする技術がコーチングであり、「傾聴」です。

 

ポイント

・職場の雰囲気がよくなる

・若者は雰囲気を大事にしている

・コミュニケーションは聞くが大事

 

 

3.マネジメントに「コーチング」が必要な理由

ワンオンワン

チームの力をあげるには「きく」事が大事

マネジメントで大事な事は、部下や一緒に働くスタッフを動かして、結果を出す事です。

動かしてというと、ちょっと強い表現かもしれませんが、動いて、働いてもらう必要があります。

 

マネージャーが、自分で結果を出す事も大事ですが、40代になり、体力と気力が減っている中で、プレイング能力を高めていくには、どうしても限界があります。

やはり、部下を育成して、チームの力を上げていく事が必要で、求められます。

 

グーグルやヤフーなどの、アメリカ大手で取り入れられている「1on1」(ワンオンワン)ですが、この基本もコーチングにあります。

 

・ワンオンワンが失敗する原因は、上司に聞く姿勢がない..

・人間関係ができていないのに、無理に相手の話を引出そうとしている...

・コミュニケーションが不足している...

という事が多いからです。

 

ワンオンワンを成功させるには、コーチングと合わせて、「傾聴」「相手の話をきく」という技術を学ぶ必要があります。

話を聞く?

と思うかもしれませんが、聞くのは技術が必要です。

コーチングのスキルは、マネジメントの土台になります。

 

昭和型の、「しかる」でも人は動きますが、若手の自発性を引き出すには、「聞く」「聴く」力が特に大切になります。

叱ってもやる気になるのは激動の昭和を生き抜いた人だけです^^

 

ワンオンワン研修

当社では、研修を通じて最新の「コーチング理論」を、現場に導入する事ができます。

若手の育成にお悩みであれば

 

ポイント

・相手の話を聞くことが大事

・コミュニケーションがやる気をつくる

・部下の話を聞くスキルが大事

 

 

 

4.何からスタートしたらいいのか?

コーチング

コミュニケーションは学校で学ばない

まず、コミュニケーションについての勉強をしましょう。

できる営業は、「話すよりも聞く」能力が優れています。これは、顧客の要望を聞くのに、時間をかけているからです。

「顧客に9割話をさせろ」と教えている会社もあるようです。

 

よく考えると、小学校で「コミュニケーション」という学問を教えていません。

多くの人は、自己流でコミュニケーションをしています。

まず、コミュニケーションには型がある。という事を覚えてみると良いかもしれません。

 

「質問の仕方」について学ぶ事で、相手の笑顔が増えるようになります。

 

 

さらに、相手の発言の後に、 

「いいね!」

「どうして、そう思ったの?」

とくわえるだけで、相手は話しやすくなります。

 

このように、会議で用いられるスキルである「ファシリテーション」も、コミュニケーションのスキルが関わっています。

 

「ほめる」「引き出す」「質問する」

ちょっとした事ですが、意識しないと、どうしても相手に教えたがってしまうのが人間です。

昭和時代に生まれた人は、自分の親に

 

「どうして、そう思ったの?」

「どんな、気持ちになった?」

など、聞いてもらっていません。

 

幼少期の親とのコミュニケーションが、本人のコミュニケーションの基本になっています。

親が優しく、気持ちを聞いてくれる人だった場合

本人も、他人に対して、

「どうして、そう思ったの?」

「どんな、気持ちになった?」

と聞くことができます。

 

反対に

「OOしなさい!!」

「なんで、OOができないんだ(怒)!!」

「どうして、言われたとおりにやらない!!」

と言われ続けてきた人は

 

上司になると、同じように、相手を「詰める」マネジメントをしてしまいます。

 

すべて、心理学的に説明ができます。

昭和側のマネジメントをしてしまう人は、根性と努力で今の地位を勝ち取っていると思います。

しかし、マネジメントは、時代に合わせて変えていく必要があります。

それは、扱うのが、人だからです。

 

昭和の時代のような「根性があり、ガッツがあり、声が大きい」という若者は少ないです。

だからこそ、「コミュニケーション」について、基礎から学ぶ事が、少しだけ必要だと思います。

 

ポイント

・「ほめる」「引き出す」「質問する」

・コミュニケーションは学校で学ばない

・昭和型のコミュニケーションは、若者には通用しない

 

 

5.まとめ

コーチング

日本の文化を「つよみ」に

日本が急成長した時代は、人口が増え、税金が安く、景気がよい時代でした。

1990年のバブル崩壊から、失われた30年。

若者の数はへり、飲み会もへり、昭和型のマネジメントが否定されるようになり、日本は衰退していきました。

転職をする人も増え、雇用の流動化も少づつ進んでいます。

 

中小企業は、大企業と違い、設備投資に数億円かける。

なんて事ができません...

しかし、意思決定の早さ、チームワークなどは、小さい組織ほど、有利なはずです。

 

一人一人のやる気を上げていき、AIやロボットにはできない人間の力で、経営をよくすることはできると思います。

マネジメントはあつかうのが人の「こころ」です。

目に見えないものであり、正解がないからこそ、差別化につながるのでhないでしょうか?

 

これからの時代は、「やる気」「義理」「人情」など、目に見えないけれど、日本の文化的な精神性を見直す時期になると思います。

グローバルではなく、ローカル。多様性よりも長年培ってきた「日本人としての文化」、「まじめ」で「正直」で「嘘をつかない」」昔ながらの日本型経営ができるのは、意思決定がシンプルな中小企業です。

 

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ぜひ、ご利用くださいませ。

 

伊藤麻依子

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